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【きさらぎ賞(日曜=2月4日、京都芝外1800メートル)POG日本一 吉田竜作のPOGマル秘週報】記者がこの世界に入った二十数年前、当たり前のようにクラシック戦線の中心にいた山内調教師を取材した際、思いがけない言葉を耳にした。

「ウチは意識的に新馬戦に力を入れてきた。調べてみてごらん。おそらく成績はいいはずだから」

 山内厩舎が2歳戦で好成績を挙げていたのは、もちろん知っていた。驚かされたのは、指揮官がそこをハッキリ意識して、厩舎の運営に当たっていたことだ。

「周りはツテもあり、後ろ盾もしっかりしている厩舎ばかりだった。ウチのような何もない厩舎は新馬戦から勝つことで目立つ必要があったんだ」

“戦略”として「新馬戦に強い山内厩舎」というイメージを植えつけていたのだ。もちろん、「馬ありき」の世界。人間の思惑通り、いくことなどそうはない。そんな中で価値の高い「新馬戦」で結果を出し続けることで、生産、馬主サイドに強くアピールしていたのだから恐れ入る。ちなみに山内厩舎の新馬勝ちは現在、「132」を数える(28日終了時点=以下のデータも同様)。

 一方で今現在、クラシックの常連として真っ先に名が挙がるのは池江厩舎。2004年の開業で新馬勝ちは早くも「70」に到達。驚異的なペースだ。

 で、ここからが本題。同様にクラシックの中心にいることの多い音無厩舎の新馬勝ちは「57」。1995年開業を考えれば意外なほど少ない。このうち30頭が新馬勝ち直後にオープンのレースを使っているが、自己条件(500万下)の番組が設置されている時期に限定すると、いわゆる“格上挑戦”の形を取った馬は20頭にすぎない。基本的には格上挑戦はせず、自己条件から地道に、慎重に…というのが、音無厩舎のスタイルだと読み取れる。

 そんな堅実派の音無調教師が勝負に打って出た。暮れの阪神(芝外1800メートル)で衝撃的なデビュー勝ちを決めたダノンマジェスティを格上挑戦で、きさらぎ賞へとぶつけてくるのだ。それも馬房の入れ替えの激しい厩舎が、新馬勝ち後もずっとトレセン在厩という形を取って。よほどの覚悟と自信があるのだろう。

 早くから「この世代では一番。何としてもクラシックに」と期待をかけられてきた大器だが、デビュー戦では外ラチ沿いまで“飛んでいく”破天荒なレースぶり。あふれる才能を見せた一方で、危うさものぞかせた。

 トレーナーも「クラスが上がって、あれでは厳しい」という認識。まずはハミをリングに変更。調教でも意識的に外に馬を置くなどして、矯正に努めてきた。もともと、普段は難しそうな面は見せない馬でもあり、「あくまで万全を期して。先々週、先週と騎手を乗せて、順調に追い切れているし、そんなに深刻には考えてないよ」と音無調教師。

 ハイレベルで拮抗している今年の牡馬クラシック戦線だが、ダノンマジェスティがここを難なく突破するようなら…。その勢力図は一変するかもしれない。
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